- 技術系の地方公務員ではどこまで出世できるの?
- 出世するためのコツを知りたい!
こんにちは、ほしです。
今回は、技術系の公務員が出世するコツやパターンを紹介します。
簡単に言えば、次の3つを心がけることが大切です。
- 本庁勤務を多く経験する
- 上司に気に入られるように立ち振る舞う(部下をうまく使う)
- 地方機関や研究機関勤務が多い人も、節目では本庁勤務を経験する
ちょうど、ポストが空くなどのタイミングも必要ですが、この3点に気を付けながら仕事をしていくと、比較的、順調に出世していくのではないかと思います。
また職場別では、普及機関や研究機関よりも本庁勤務が長い人が早く出世する傾向があります。

あくまでも私の私見です。都道府県によっては事情が異なりますので、あらかじめご了承ください。
技術系地方公務員はどこまで出世できるのか


都道府県職員がなれるトップの職種は、副知事です。
この職種は議会の承認が必要な特別職なので、一般職員のトップは部長になります。
ただし、部長職は事務系の職員が就く場合が大半なので、技術系のトップは局長・次長級になります。
事務系と技術系職員でなれる職種を整理してみました。
職種 | 技術系 | 事務系 |
主事・技師 | 〇技師 | 〇主事 |
主査 | 〇 | 〇 |
係長 | 〇 | 〇 |
課長補佐 | 〇 | 〇 |
課長 | 〇 | 〇 |
局長・次長 | 〇 | 〇 |
部長 | △ | 〇 |



技術系職員のトップは研究所の所長が多く、局長・次長級(まれに部長級)に該当します。
技術系地方公務員が出世するためのコツ3選


技術系の地方公務員の出世のコツを、私の経験をもとに具体的に紹介します。
出世のコツ①本庁勤務を多く経験する
職員の異動は人事担当課が権限を持っていますが、全ての職員を把握することは困難です。
特に技術系職員になりますと、専門技術の良し悪しを把握することができないため、関係部局が提出する異動希望に基づいて決定されることが多い印象です。
農業関係部局の例では、農業、林業、畜産、水産の技術系の担当課で人事異動の原案を作成した後、部長・局長の了解を得たうえで人事担当課へ提出します。
そのため、仕事をきちんと行って担当課長や部局長に覚えてもらっている人が早く出世する傾向があります。
従って、出世を目指すのであれば、本庁で長く勤務して上司に顔と名前を覚えてもらうことが大事です。



仕事をせず上司に悪い印象を与えると逆効果になりますので、注意してください。
出世のコツ②上司に気に入られるように立ち振る舞う(部下をうまく使う)
本庁でも地方機関でも、最初に人事異動の希望を出すのは、各部署の所属長になります。
仕事ができても、上司と衝突して嫌われてしまうと、出世にも響いてしまいます。
中には、本庁から遠い地方機関に飛ばされるケースもよくあります。
要は、上司が考えていることを踏まえた仕事をすることが大切になります。
しかし、あまりにも上司の顔色を伺いながら仕事をすると、部下職員から嫌われてしまうことも少なくありません。
出世をしても周りが敵だらけになる可能性もありますので、節度を持った対応を心がけることが大切です。



出世しても嫌われたり、陰口をたたかれる上司にはなりたくないですね。
出世のコツ③地方機関や研究機関勤務が多い人も、節目では本庁勤務を経験する
本庁勤務の人に比べて、出世が厳しい地方機関や研究機関勤務の人でも、ちょっとしたコツをつかむと、とんとん拍子に出世することもあります。
特に、係長や管理職へ昇進する時期を迎えた時には、迷わず本庁勤務の希望を出すことをお勧めします。
日ごろからまじめに仕事をして上司に気に入られることが前提ではありますが、本庁の同期が昇進する時期を見計らって、異動希望を出すようにしましょう。
また、異動希望理由も、「本庁で○○をしたい」「今の○○を本庁で活かしたい」など、前向きな理由をアピールすることも忘れないでください。
出世ばかりが人生ではありません!


技術系地方公務員の出世のコツを解説してきましたが、場合によっては、自分の考えと違うことをすることもあります。
また、部下職員に無理を言って負担をかけてしまった結果、「出世はしたけど人望がない」上司になる可能性も大いにあります。
私の上司を見ても部下思いの方もいますが、中には、
- 部下には上から目線で命令してくる
- 人の悪口を言う
- 仕事の無茶ぶりをしてくる
- 好きな部下と嫌いな部下で態度が違う
などと言った上司もいました。
逆に、係長止まりで退職された上司は、仕事は早く正確で、部下職員の育成に力点を置いていて、私も、時に厳しく、時にやさしく指導・助言をしてもらいました。
また、必要な時は上司へも進言するなど、プライドを持って仕事に携わっておられたので、部下職員からは絶大な信頼を得ていました。
公務員の中でも農業系の職種は、新しい品種を開発したり、技術指導を通じて農業者から頼られるなど、出世以上にやりがいのある職種だと思います。
したがって、上司にも部下にも信頼されるような職員を目指すことをお勧めします。
まとめ:技術系地方公務員が出世するコツ


技術系地方公務員の一番の出世は、研究所長などの局長・次長級です。
出世のコツは
- 本庁勤務を多く経験する
- 上司に気に入られるように立ち振る舞う(部下をうまく使う)
- 地方機関や研究機関勤務が多い人も、節目では本庁勤務を経験することです。
また、本庁勤務の方が人事権を持っている部長・局長・担当課長に顔や名前を覚えてもらえるため、普及機関や研究機関より早く出世するケースが多いと感じます。
当然、上司に気に入られることが必要になりますので、逆に部下職員からは嫌われてしまう可能性もありますので、出世だけに走らず、上司にも部下にも信頼される職員を目指すことをお勧めします。
それでは、今回はこのへんで
最後までご覧いただき、ありがとうございました。