地方公務員の給料は安い?民間企業と比べて高いか低いか検証してみた

この記事を読めば解決できること
  • 地方公務員(都道府県)の給料は安いの?
  • 一般企業と比べて高いの?低いの?

こんにちは、ほしです。

公務員を目指している皆さん!

公務員の給料は安いが安定しているとよく言われます。

そこで今回は、各都道府県の公務員(上級職)の給料の実態について調べてみました。

その結果、民間企業の給料と比べると、1,000人以上の企業の給料には劣りますが、100~999人規模の企業並みの給料がもらえることが分かりました。

公務員は給料が安いとよく言われますが、確かに大企業並みの給料はもらえませんが、長期間働くと、安定感がありますし、そこそこの給料がもらえるのではないかと思います。

目次

地方公務員の給料(10年ごと)の推移を比較してみた

地方公務員(都道府県)の大学卒の一般行政職の給料(令和3年4月1日現在)を各都道府県のホームページで公開している「給与・定員管理等について」を基に調べた結果を紹介します。

東北・北海道地方の一般行政職(大学卒)の給料の推移

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初任給(円)10年目(円)20年目(円)30年目(円)
北海道182,200261,291353,288400,730
青森県182,200252,144346,638394,408
岩手県183,800258,327360,255412,987
宮城県189,600261,855355,440401,689
秋田県181,928267,600353,400398,800
山形県185,100270,500364,100406,500
福島県193,100267,900366,100415,500
平均185,418262,802357,032404,373
各都道府県の「給与・定員管理等について」より抜粋。

10年目の給料の平均は262,802円、20年目は357,032円、30年目は404,373円となり、初任給と比べると218,955円のアップになります。

30年目の給料を都道府県別に見ると、東北・北海道地方では福島県が一番多く、青森県が一番少ない結果となりました。

ほし

年齢構成の違いによって昇級や給料に差が出ますので、各県の優劣を表すものではありません。

関東地方の一般行政職(大学卒)の給料の推移

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初任給(円)10年目(円)20年目(円)30年目(円)
茨城県188,700262,258368,296408,921
栃木県188,700270,746363,205401,008
群馬県187,200281,539359,523399,858
埼玉県191,664275,102366,195403,870
千葉県188,700262,515359,438401,397
東京都183.,700276,143369,216422,298
神奈川県188,800276,641371,205410,797
平均188,209272,135365,297406,878
各都道府県の「給与・定員管理等について」より抜粋。

10年目の給料の平均は272,802円、20年目は365,297円、30年目は406,878円となり、初任給と比べると218,669円のアップになります。

30年目の給料を都道府県別に見ると、関東地方では東京都が一番多く、群馬県が一番少ない結果となりました。

ほし

30年目は東京都が一番高くなりましたが、物価の違いによっても給料は変わってきます。

中部地方の一般行政職(大学卒)の給料の推移

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初任給(円)10年目(円)20年目(円)30年目(円)
新潟県188,700276,902361,207405,041
富山県188,700282,400369,700405,300
石川県182,600269,667366,277392,989
福井県188,700259,830365,565395,894
山梨県190,115267,794358,575405,828
長野県192,600274,064361,591403,089
岐阜県192,300275,418347,023401,155
静岡県192,266279,353366,118405,280
愛知県193,200269,533362,892417,078
平均189,909272,773362,105403,517
各都道府県の「給与・定員管理等について」より抜粋。

10年目の給料の平均は272,773円、20年目は362,105円、30年目は403,517円となり、初任給と比べると213,608円のアップになります。

30年目の給料を都道府県別に見ると、中部地方では愛知県が一番多く、石川県が一番少ない結果となりました。

近畿地方の一般行政職(大学卒)の給料の推移

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初任給(円)10年目(円)20年目(円)30年目(円)
三重県189,200272,207364,673400,930
滋賀県191,370269,535363,833405,293
京都府191,000269,212354,622397,769
大阪府187,300265,547369,096411,321
兵庫県188,700259,610360,288396,139
奈良県188,700266,586357,919391,843
和歌山県188,700266,989365,615398,071
平均189,281267,098362,292400,195
各都道府県の「給与・定員管理等について」より抜粋。

10年目の給料の平均は267,098円、20年目は362,292円、30年目は400,195円となり、初任給と比べると210,914円のアップになります。

30年目の給料を都道府県別に見ると、近畿地方では大阪府が一番多く、奈良県が一番少ない結果となりました。

中国・四国地方の一般行政職(大学卒)の給料の推移

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初任給(円)10年目(円)20年目(円)30年目(円)
鳥取県186,400263,460336,072381,457
島根県183,220265,141358,166398,218
岡山県194,300271,907364,641400,995
広島県191,254269,859361,555402,125
山口県188,700266,110356,437402,350
徳島県188,700260,846351,887400,583
香川県188,700276,402353,314395,895
愛媛県189,643261,345360,870392,036
高知県186,400265,817354,642397,345
平均188,591266,765355,287396,778
各都道府県の「給与・定員管理等について」より抜粋。

10年目の給料の平均は266,765円、20年目は355,287円、30年目は396,778円となり、初任給と比べると208,187円のアップになります。

30年目の給料を都道府県別に見ると、中国・四国地方では山口県が一番多く、鳥取県が一番少ない結果となりました。

ほし

30年目の給料の平均が40万円を割りましたが、物価が安いことも影響しているものと思われます。

九州・沖縄地方の一般行政職(大学卒)の給料の推移

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初任給(円)10年目(円)20年目(円)30年目(円)
福岡県188,400264,858363,584407,065
佐賀県182,900267,133368,323400,694
長崎県182,200262,782353,559389,073
熊本県188,700257,248360,272400,374
大分県188,700265,629356,106398,529
宮崎県182,200258,900353,100390,200
鹿児島県182,700268,126356,093394,225
沖縄県182,200251,355359,631404,260
平均184,750262,004358,834398,053
各都道府県の「給与・定員管理等について」より抜粋。

10年目の給料の平均は262,004円、20年目は358,834円、30年目は398,053円となり、初任給と比べると213,303円のアップになります。

30年目の給料を都道府県別に見ると、九州・沖縄地方では福岡県が一番多く、長崎県が一番少ない結果となりました。

ほし

九州・沖縄地方も30年目の給料が40万円を割りましたが、中国・四国地方よりはわずかに上回る結果となっています。

地方公務員の給料は安いか!一般企業と比べて高い?低い?

企業の給料については、厚生労働省が実施した令和元年度賃金構造基本統計調査の所定内給与額と各都道府県の給料を比較してみました。

企業規模100~999人1,000人以上
20~24歳
(1年目)
226.7千円230.5千円
30~34歳
(10年目)
291.9330.0
40~44歳
(20年目)
387.2443.0
50~54歳
(30年目)
474.2559.2

一方、各都道府県の公務員(大学卒・上級職)の平均給料を見ると

給与額
初任給(1年目)187,763円
10年目267,364
20年目359,990
30年目401,430

公務員の場合の給料は、各種手当を除いた金額に対し、民間企業の所定内給与額は、毎月支給される給与から時間外勤務を除いた金額を指します。

なので、各種手当(通勤手当や住居手当等)を含んだ金額になります。

そのため、公務員の給料と民間企業の所定内給与額の比較は一概には難しいのですが、100~999人規模の企業並みの給料が支給されているのではないかと考えられます。

まとめ:地方公務員の給料は一般企業(100~999人規模)と同程度

地方公務員(都道府県:大学卒・上級職)の給料を平均すると、10年目は約27万円、20年目は約36万円、30年目は約40万円となりました。

また、民間企業と比較すると、1,000人以上の企業の給料には及びませんが、100~999人規模の企業並みの給料がもらえることが分かりました。

「公務員は給料は安いが安定している!」とのうわさ通り、大企業並みの給料はありませんが、長期間働くと安定感がありますし、そこそこの給料がもらえるのではないでしょうか。

都会の大企業でバリバリ働いて役員や社長を目指す人には魅力はないかもしれません。

ただ、ぜいたくをしなければそこそこの給料がもらえますし、何よりも景気に左右されない点は大きなメリットではないかと思います。

皆さんも、ぜひ地方公務員を目指して頑張ってください。

それでは、今回はこのへんで

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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