- 地方公務員の農業職は行政職に比べて仕事がきついの?
- 農業職の仕事の内容や魅力について知りたい?
- 自分に向いている仕事はあるのかな?
こんにちは、ほしです。
公務員でも農業職は、デスクワークが中心の一般行政職と比べると、「農業」=「きつい」イメージから「農業職」も「きつい」と思われる方が多いのではないかと思います。
でも、実際に私自身が35年以上、普及指導員、研究員、行政職員を経験してきて思ったことは、決して「きつい」仕事ではなく、いずれも、農業振興に役立つものとして誇りを持ってできる仕事だということです。
そこで今回は、技術系(農業職)地方公務員の仕事の内容や魅力、またどんな人が向いているかについて、解説していきます。
決してきつい仕事ではなく、やりがいのある仕事であると感じてもらえると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
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地方公務員(農業職)の仕事の種類
はじめに
技術系(農業職)地方公務員が行う仕事の種類を紹介します。
- 研究員
- 普及指導員
- 行政職員
- 教員
いずれも農業振興を目的に働くわけですが、対象によって
・新しい品種や農業技術を開発する。
・開発された品種や新技術を農業者に伝えて普及させる。
・事業の企画・立案や予算の獲得、議会対応を行う。
・将来を担う農業後継者の育成をする仕事に分けられます。
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地方公務員(農業職)の仕事の内容や魅力、どんな人が向いているかを解説
それでは、具体的な仕事の内容やどんな人が向いているのか、紹介します。
研究員:技術開発を行います
研究員は、米や野菜、果樹などの新品種や栽培技術の開発を行う仕事になります。
〇〇試験場や●●研究所の農場で農作物を栽培しながら研究をしますので、自己完結型の仕事になります。
自分が開発した品種や技術を世の中に出し、それが農家の間で栽培が広がっていくという夢を持った仕事ができますので、やりがいがある職種です。
また、成果が出た場合は、研究成果を発表会や学会等で発表し、技術を広めることもできますので、達成感を味合うことができる職種でもあります。
さらには、研究所の給料は一般の行政職や普及指導員よりも高いので、研究職で定年を迎えると退職金も多くなる傾向があります。
ただし、管理職になれば一般行政職の給料表に変わる自治体もありますので、注意が必要です。
研究員に向いている人
農場で農作物を作りながら新品種や栽培技術の開発を行う仕事になりますので、①人を相手にする仕事が苦手な人、②大学の研究室で新しい品種開発をしていた人などが向いています。
また、成果が出るまでに何年もかかることがありますので、一つのことに黙々と打ち込むことができる人も研究員向きです。
ただし、単に黙々と仕事をこなすだけではだめで、成果が出た場合は、大勢の前で研究成果を発表し、技術を広めていくことが必要になりますので、注意してください。
実際は、試験を始める前にいくつも予備試験を行い、成果がでると確信が持てる課題を予算化して本格的に研究をすることが必要です。
研究員に向いていない人
長期的スパンで仕事をしていくことが必要なので、じっくりと腰を据えて仕事(研究)に打ち込むことが苦手な人は研究員には向きません。
また、人と話をすることが好きな人、みんなで一緒にチームを組んで仕事をするのが好きな人も研究員には向いていません。
普及指導員:農業者に技術指導を行います
普及指導員は、農業者に直接技術指導を行って品質の良い農産物を生産したり収穫量を増やすことによって、農家の所得を向上させることが目的となります。
また、研究所で開発された新品種を農業者に伝えて栽培技術を普及させることで、他の都道府県との差別化を図り、農家所得の向上を目指すことも必要になります。
さらには、農業簿記などを教えることで経営の改善を図ったり、資金や補助金を活用して機械化や施設化を推進するなど、低コスト農業や集約化農業を進めて農家所得の向上を目指していきます。
また普及指導員は、国家資格です。
通常、都道府県の農業事務所に配属されると、現場で農業指導歴が2年になると受験資格が得られます。
そのため、新採から3年目の夏に筆記試験、秋に口述試験が実施され、合格すると「普及指導員」の資格を得ることができ、給料の6%の手当てが付きます。
農業以外にも林業、水産業の普及指導員にも同様の手当てが支給されます。
まあ、会社でいうと、商品開発に当たるものが研究員で、「営業職」に当たるものが普及指導員になります。
普及指導員に向いている人
とにかく、人と接することが好きな人は普及指導員に向いています。
農業者の方に新しい品種を紹介したり、収穫量が多くなる栽培方法や品質のいい農産物の作り方を教えて、実績をあげることが必要になりますので、話術を磨くことも必要です。
普及指導員に向いていない人
研究員に向いている人は普及指導員には向いていません。
要は、話し下手な人、人と話をするのが苦手な人は普及指導員には向いてないと思ってください。
行政職員:地域農業の活性化に貢献します
県庁での仕事が多く、主に農業者や農業団体へ補助金を執行する業務や予算の獲得、議会対応業務を行います。
農業職の中でも行政職の色が濃い仕事になりますが、出世を志す人は迷わず農業行政部門を希望されることをお勧めします。
政策立案や新たな予算の獲得など、直接、県民(農業者)に接することはありませんが、市町村職員や農業団体に対する指導や補助金を出す仕事から、都道府県議会の答弁を書いたりすることもあります。
農業職の中では、精神的に最もハードな職種になりますが、県の農業行政の第一線で仕事ができますし、頑張れば普及指導員や研究職よりも昇級が早い傾向があります。
人によって向き不向きがありますので、普及員、研究員、行政職員を一通り経験したうえで、自分の方向性を考えられたらいいと思います。
行政職員に向いている人
県庁内での仕事が主になりますので、デスクワークが得意で、苦にならない人向きです。
また、残業も多く、議会中は質問があれば、翌日までに答弁を書いたりすることもあり、夜遅くまで帰れませんので、体力的にもタフな人でないと務まりません。
上司からの指示・命令に対して忠実に仕事をこなすことができる人も行政職員に向いています。
行政職員に向いていない人
デスクワークが苦手な人は行政職員には向いていません。
また、上司から言われたことに忠実に仕事をこなすことが嫌いな、いわゆる一匹狼的な性格の人も向いていません。
仕事を円滑に進めていくため、他の部署と折衝を行うこともありますので、人付き合いが苦手な人も向いていないでしょう。
農業大学校の教員:後継者を育成します
全国42道府県に農業大学校が設置されています。
農業大学校の一番の目的は、農業の担い手の育成ですが、実際に就農される学生は少なく、農協の指導員や農業機械メーカー等に就職するケースが多いです。
さらに最近では、農業法人へ就職して何年間か農業経験を積んだ後に、実家の農業を継ぐケースもあります。
また農業大学校では、さまざまな農学に関する講義や実習を行います。
講師は、大学の先生や農業職のOBの方が教壇に立つケースもありますが、技術系(農業職)職員も講義を受け持ったり、担任として学生のお世話をします。
まあ、そうはいっても、実際のところは大学生以上にやる気のない学生が多いのが実情です。
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まとめ:地方公務員(農業職)はきつい仕事でなくやりがいのある仕事
地方公務員(農業職)の仕事は
- 研究員:農作物の新品種や新技術を開発する
- 普及指導員:農業技術を農家へ教える
- 行政職員:補助金の執行や予算・議会対応を行う
- 農業大学校の教員:農業後継者を育成する
などがあります。
決して「きつい」仕事ではなく、やりがいが満載な職種ではないかと思います。
また、性格によって向き・不向きがあり
研究員は、一つのことに黙々と取り組む人
普及指導員は、人と接することが好きな人
行政職員は、デスクワークが得意で苦にならない人が向いている職種ではないかと思います。
実際にはいろいろな職種で経験を積んでいく中で、自分にあった仕事を見つけていかれることをお勧めします。
それでは今回はこのへんで
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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